前回の記事では To me と For me の使い方、ニュアンスの違い方いついて解説しました。
この記事では To と For の簡単な使い分けルールを6個づつ、計12個説明します。
Contents
To の使い方ルール⑥個
理由を説明①(動詞)
「~をする為に」と表現したい時は To + 動詞の原形 を文中に入れます。
この時注意してほしいのが To の後には常に動詞の原形がくることです。
I'll go abroad to learn English.
私は英語を学ぶ為に留学するつもりだ。
She went out to buy an apple.
彼女はリンゴを買うために出かけた。
He ask me to help him.
彼は私に手伝いを求めた。
(手伝いを得る為に、それが可能か私に聞いた。)
時間②
日本語でも「12時10分前」「あと5分で6時」という時間の表し方をしますよね?
同じような表現が英語にもあり、その時に To が使われます。
この時間の表現方法については次の記事で詳しく説明します。
It's about 20 to 5 PM.
4時40分頃(5時になる約20分前)
Let's meet at 10 to 9 AM.
8時50分に会おう。(9時になる10分前)
距離③
場所と場所の間、距離を表す時にも To を使います。
From A to B で A から B まで(の距離)
How long does it take by Shinkansen from Tokyo to Osaka?
東京から大阪へは新幹線でどれくらい(の時間が)かかりますか?
How far is it from here to your house?
ここから君の家まではどれくらい遠いの?
ちなみに上では新幹線を日本語のまま Shinkansen と書きましたが、Japanese Bullet Train でも同じ意味になります。(日本の新幹線は有名なので日本語でも英語でも通じますよ!)
比較する④
モノ・人を他と比べる時は基本的に More や Than を使った比較級の表現法を使いますが
単語の原形そのものに他と比較するニュアンスが含まれている場合は Than の代わりに To を使います。
Prefer ~;~を好む(他と比べて)
Senior / Junior ;年上 / 年下(誰かと比べて)
Superior / Inferior;優れている/劣っている(他と比べて)
I prefer coffee to tea.
私はお茶よりコーヒーが好きだ。
She is senior / junior to me.
彼女は私よりも 年上/年下 だ。
This in superior / inferior to the other.
これは他のものよりも 優れて/劣って いる。
行き先⑤
旅行や外出時の行き先、船や飛行機など乗り物の目的地は To を使って表します。
Where are we going to?
私たちどこえ行くの?
We are going to France.
私たちはフランスへ行きます。
Flight No.123 to Paris departure at 9:15.
パリ行き 123便は9時15分に出発します。
モノ・ことの移動⑥
前回の記事でも説明しましたが Give;あげる Pass;渡す Send;送る Sell;売る
のような モノ・事の移動がともなう英単語 を使った文では、それが移動した先・それの受け取り手を To を使って表します。
Can you pass this to John?
これをジョンに渡しておいてくれる?
He sold his old car to his friend.
彼は古い車を彼の友人に売った。
My mum gave it to me when I was small.
これは小さいころに母が私にくれたものです。
For の使い方ルール⑥個
利益になる①
前回の記事でも説明しましたが For には 利益をもたらす というニュアンスが含まれているので、モノ・こと、もしくはそれをする事が何かにとっての為になる事を表す文に使われます。
否定形の Not を付けたり、Bad などのネガティブな意味を持つ単語と一緒に使うと ~の為にならない という表現になります。
Eating vegetables is good for your health.
野菜を食べることは健康にいいことだ。
Drinking too much alcohol is not good for you.(-Bad for you)
お酒の飲みすぎはよくないよ。
期間②
10分間、1時間、4時間、2年間、など時間の長さ・期間を表す時には For を使います。
I lived in Japan for 2 years.
日本に2年間住んでいました。
We have been together for 5 years.
私たちは5年間交際しています。
スケジュール・予定③
通常、日付は On the 3rd of Jun(6月3日)のように On を使って表しますが、予定を組んだ・予約をしたと言いたい時は For を使います。
I have made an appointment for the 11th of March.
私は打ち合わせの予定を3月11日に入れた。
He made reservation for the 1st of November.
彼は11月1日に予約をした。
理由を説明④
To も For も 行動などの理由を言い表すのに使われますが、To の後は動詞の原形 For の後には名詞が来る という文法のルールに違いがあります。
I'll go to supermarket for an apple.
リンゴの為に(それを買う為)スーパーに行く。
I'll go to supermarket to buy an apple.
リンゴを買いにスーパーに行く。
文保は違いますが上の文2つの意味はまったっく同じです。
誰かを手助けする⑤
誰かを助ける・手伝うというような意味の文の中では 助ける相手・手助けられる人 の前に For をつけます。
Can I carry that for you?
荷物を運びましょうか?
Is there anything I can do for you?
何かお手伝いできることはありますか?
何度も説明しましたが For は相手に利益を与えるというニュアンスがあります。言い方は悪いですが手助けの相手に利益を与えている、と考えるとこのルールも納得がいきますね。
-ing を使って表す機能⑥
モノの機能や使い道を表す時、For + 動詞の Ing 形 を使うことができます。
Chopsticks are for eating.
端は食事をするのに使われます。
This DVD is for learning English.
このDVDは英語学習の為のものです。
To と For の使い方まとめ
この記事では To と For の使い分けルールを⑥個づつ紹介しました。
まとめ
To の使い方ルール
- 理由を説明(To + 動詞の原形)
- 時間(例;at 10 to 9=8時50分)
- 距離(例;From A to B=AからBの間・距離)
- 比較する
Prefer, Senior/Junior, Superior/Inferior などの後で - 行き先を表現するとき(例; To Paris=パリ行き)
- もの・ことの移動が伴う動詞を使う時
Give, Pass, Sell, Send
For の使い方ルール
- 利益、為になること
- 期間(例;For 10days=10日間)
- スケジュールを組む、予約を入れる時の日付の前で
- 理由を説明(For + 名詞)
- 誰かを手助けする
- 動詞の-ing形 を使って機能を表す時