Though・Although・But・However、どれも逆説を表す ~けれども という意味の
単語なのでどれを文中で使うのが正しいのかわからず困惑しますよね。
今回の記事では前回の Even if と Even though の違い の関連記事として
Thought・Although・But の意味の違いや用法に関して解説していきます。
Contents
Though・Although・However
まずは Though・Although・However の3つから説明していきます。
Though と Although は 従属接続詞 といい メインの文に従属する文(追加情報)をくっつける
役割を果たす接続詞なので同じカテゴリーだと覚えて下さい。However は意味は上の
2つと似ていますが 副詞(接続副詞)なので別のカテゴリーに入ります。
意味はほぼ同じですが、品詞やフォーマル度が違うので適切な使い方を以下で説明しますね。
だけど「Though」(カジュアル)
Though「ゾウ(Though)」ðoʊ(米国英語), ðˈəʊ(英国英語) は前回の記事で
既に説明した単語ですね。これは、副詞として ~でも・~だったけれども という意味で
接続詞としては ~だけれども・~にもかかわらず という意味を持ちます。
Though は Although・However と比べるとカジュアルな言葉で辞書で引くと上のような
固い説明が出てきますが実際の会話の中でのニュアンスは
~だったけど、~なんだけど というような感じになります。
I went to school though I felt sick.
体調が悪かったけど学校に行った。
I was working till late last evening though I wanted to watch football match.
サッカーの試合を見たかったんだけど、昨日は遅くまで働いていた。
Though short, he is very strong.
彼は背は低いけどとても強い。
I tried new ice cream flavor. I did't like much, though.
新しいアイスの味試したよ。あんまり好きじゃなかったけどね。
Though は接続詞であると同時に副詞でもあるので上のように文頭・文中・文末の
どこに置いても使うことができます。使い方は下の3パターンです。
- 文① though 文②.;文② だけれども、文①である。
- Though 文①,文②;文① だけれども、文②である。
- 文①,Though.;文①だけれども。
だけれども「Although」(ややかたい)
Although「オールゾウ(Al・Though)」ɔːlðóʊ(米国英語), ɔːlðˈəʊ(英国英語)
は Though と比べると少しかたい印象を与える接続詞で
~だけれども・~ではあるが・~とはいえ といった意味を持ちます。
Although he is young, he is very independent.
He is very independent although he is young.
彼は若いがすごく自立している。(どちらの文も同じ意味)
Although は Though とは違い文頭・文中にしか持ってこれません。
使い方は上の例文のような2パターンで
- 文① Although 文②;文② だけれども 文①である。
- Although 文①,文②;文① だけれども 文②である。
しかしながら「However」(フォーマル)
However「ハウエバー(How・Ev・Er)」hὰʊévɚ(米国英語), hὰʊévə(英国英語)
は しかしながら・けれども・とはいえ といった意味を持つ副詞(接続副詞)
でとてもフォーマルな印象を与える表現法です。日常会話で使うことはないので
スピーチの中や文章を書くときなどに使いましょう。
There are some exceptions, however.
However, there are some exceptions.
しかしながらいくつかの例外はあります。(2つとも同じ意味)
I like every kind of curry, however, there are some exceptions.
私はどんなタイプのカレーでも好きですが、いくつかの例外もあります。
上のように、文頭・文中・文末どこにでも入れることのできる However という
副詞ですが、文を書くときに注意してほしいことがあります。
However を使う時はとにかく後ろにカンマ「,」を付けて下さい。
これがないと別の どれほど~か という意味の譲渡の接続詞になってしまいます。
(ややこしいので今回の記事では詳しい説明は割愛します。)
But と 他の3つの違い
けど「But」
But「バット(But)」(弱形) bət; (強形) bˈʌt(米国英語) は皆さんご存じの通り
しかし・だが・けれども という意味の接続詞で上に書いた
Though・Although・However のどれよりも強い否定の意味を持つと同時に
一番カジュアルな表現法でもあります。この But は 等位接続詞 と呼ばれ
メインの2つの文をつなげる役割 を果たす接続詞です。
I don't like apple but I eat it for my health.
リンゴは嫌いだけど健康の為に食べている。
Many people enjoy listening to the music but I don't.
多くの人は音楽を聴くのを楽しむが私はしない。
簡単なので例文の説明は省きますね。
But と Though 従属接続詞と等位接続詞
文法の名前を見ていると頭痛がしてきますよね。だけどそれほど
ややこしい話ではないので上の2つについて簡単にわかりやすく説明します。
覚え方
等位接続詞;メインの2つの文をくっつける接続詞
従属接続詞;メインの文に従属する文(追加情報)をくっつける接続詞
But は等位接続詞で、Though・Although は従属接続詞なので
同じ ~だけれども という意味で使っても少しニュアンスが変わります。
例文を見てみましょう。
①I tried new ice cream flavor but I didn't like much.
新しいアイスの味を試したけどあまり好きじゃなかった。
②I tried new ice cream flavor though I didn't like much.
新しいアイスの味を試したけどあんまり好きじゃなかった。
But を使った①での表現だと、新しいアイスの味を試した事 と その味が好きじゃなかった事
その両方が同等に重要な情報として話されています。
Though を使った②の表現では、メインの文は 新しいアイスの味を食べた事 で
その味があまり好きではなかった というのは追加情報にすぎずあまり深い意味を持ちません。
完全に相反する2つの文(好きだけど嫌い、など)を繋げたい時は But
追加情報として本文と反する内容を足したい時は Though を使いましょう。
Though・Although・But・However のまとめ
今回の記事ではThough・Although・But・However の4つ ~だけれども
という意味の単語の違いや使い方についてと、従属接続詞 と 等位接続詞
について説明しました。説明したものをテーブルで振り返りましょう。
単語 | 品詞 | 文中の位置 | ニュアンス・使える場面 |
Though | 従属接続詞・副詞 | 文頭・文中・文末 | カジュアル・日常会話 |
Although | 従属接続詞 | 文頭・文中 | ややかたい・発表やビジネスシーンで |
But | 等位接続詞 | 文中のみ | カジュアル・日常会話 |
However | 副詞 | 文頭・文中・文末 | フォーマル・文章やスピーチの中 |
However を使う時はコンマ「,」を常に置くことを忘れずに
同じ意味なのに品詞やニュアンスが違って難しいですよね。
使いこなせるようになるまで頑張ってください。